スロット・ぱちんこ(以下「遊技機」)から流れるサウンドの制作を全般的に担当しています。BGMや効果音はもちろんのこと、大当り中に流れる歌なども私たちが責任を持って作り上げています。一機種に搭載するサウンドは「歌」「BGM」「効果音」「声優のボイス」など多岐にわたり、作業量は膨大です。基本的にはクリエイターとしてサウンド制作を行っていますが、量産においては他のメンバーや協力スタッフに依頼することもあります。そのため、自分以外のクリエイターに対して、楽曲の思想を的確に伝えるコミュニケーション能力なども重要なスキルとなっています。
もともとは工業系の大学に通っていましたが、音楽系の仕事に携わりたいと思い、大学院では音楽と情報工学を専攻しました。「音楽でメシを食っていこう」と決心し、大都技研に入社しましたが、当初は遊技経験が浅かったためとても苦労しました。遊技機の演出が何たるかを熟知できていなかったので、先輩からは「その音ではユーザーが熱くなれないよ」という指摘を何度も受けましたね。周囲は遊技機が好きな社員ばかりなので、一緒にホールに足を運び、議論したりアドバイスをいただいたりする中で遊技機の魅力を知っていきました。ユーザー目線や制作者目線を培うことで成長し、多くの作品を生み出してきました。当社の良いところは、そんな環境や風土があるところだと思います。
おかげ様でユーザーの方々から「大都の音はいいよね」という声をいただいています。その評判を落とさないためにも、サウンドそのものはもちろんのこと、ハードウェアの性能やスピーカーの位置、各種制御ソフトウェアの設定に至るまで、細かくこだわり尽くしています。努力を重ねているからこそ、ユーザーから高い評価が返ってきたときは本当に嬉しいですね。ときには満足のいかない結果になることもありますが、複数のプロジェクトを担当することが多いので、制作から世に出てリターンが返ってくるまでのサイクルが比較的短く、反省点を次回作へ反映しながら成長を繰り返すことができます。そのことにとてもやりがいを感じています。
部署に後輩が増えたことで、制作をするばかりではなく、指導する立場にもなりました。先輩達がオンリーワンを究め続けてきた当社のサウンドを後輩たちに引き継いで、さらに発展させていきたいと思っています。これまで私が経験してきたことを余すところなく伝えながら、若い力も存分に発揮してもらいたいと考えています。新たなメンバーを迎え入れることで、ユーザーから支持される大都ブランドに磨きをかけ、進化を続けたいです。更に、当社のサウンドが遊技機の枠を越えて多くのジャンルで活躍してくれるような作品を生み出し続けたいです。目指すは「頂」です!